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受験生必見!効果的な記憶法⑥語呂合わせ

記憶術の代表と言えば、語呂合わせではないでしょうか?世界中で古くから使われる伝統的な記憶法で、かつ記憶力を競う世界大会のチャンピオン達も必ず取り入れている色褪せない記憶法です。しかし、日本では語呂合わせの評判が芳しくありません。根性論がもてはやされる日本では、語呂合わせもはやり邪道だとか本質の理解から離れる悪い勉強法だと敬遠する指導者が多く居ます。

しかし、語呂合わせは、脳の記憶メカニズムにも適した、極めて優秀な記憶法です!大いに利用するべきです。ただし、一点注意が有ります。多くの生徒は人の作った語呂合わせを覚えることが語呂合わせ学習だと思っていますが、これは脳科学的に推奨される語呂合わせ学習法では有りません。「794ウグイス平安京」や「水平リーベ僕の船」「1.414210356(ひとよひとよにひとみごろ)」が記憶に残るのはそれ自体がインパクトのある大傑作だからであり、例外と思って下さい。

本当に効果が有る語呂合わせの本質は、「自分で語呂合わせを作る、その過程」に有ります。

語呂合わせを作る時、楽しみながらも自然とその単語や人物名、年号を何度も反芻したり、他の事項と関連付けようとして、何度も読み返したり、知っている単語と結びつけようとしたりする、その過程には今まで見てきた連結記憶や整理記憶などで見たテクニックが詰まっているのです。さらに、「何かに繋げて語呂を作れないか」と考えているうちに、「学習法で飛躍する」で述べた学習のステップ2や3の段階まで自然と思考を巡らせていたりします。

そうした語呂作成作業は暗記効率を高めるという当初の目的に加え、思わぬ副産物を与えてくれます。関連の無いところに無理やり関連を見出す脳の働かせ方が、脳の発想力をこれでもか!と磨いてくれるのです。この発想力は、数学の文章題、図形問題など発想力が必要な科目の対策にもなりますし、将来仕事に活かせる企画力・発明力・アイデア力も身に付きます。それでいて、楽しい!語呂づくりは、学習法の王道なのです。

たとえ英単語一個の語呂を作るのに三分掛かったとしても、おそらくもう一度思い返したゴロはもう2度と忘れません。私も高1の時に英単語の語呂合わせ作りにハマり、1日に100程度作って、後はそれを後日パラパラと見直したくらいで、1か月で約3000個もの初見の単語を覚えきってしまいました。それ以来、単語の復習なんて一切してませんが今だに語呂ごと覚えています。もう10年以上経つというのに。自分で語呂を作る、語呂合わせ記憶法、恐るべしです。

~活用の場面~

(1)古文単語・英単語
語呂合わせは、単発知識になってしまいがちな単語の記憶に、記憶の取っ掛かりとして特に大きな効果を発揮します。確かに、英単語を語呂合わせで覚えるのは、発音の正確さを欠く点や語法を取り入れられない点で、言語の本質から外れてしまう事は否めません。しかし、発音や語法は、核となる意味を先に覚えてしまい、それから次のステップとしてやり直せば良いのではないでしょうか?前述したように、海馬はまだ幹も出来ていない情報に最初からいくつも枝葉を付けて記憶することは大の苦手です。スペル・発音・語法・読み・そして日本語訳・・これだけの情報を一度に覚えるのは非効率なのです。古文単語も、単語は文脈判断が大事だから語呂で意味だけ覚えるのは意味が無いという方がいますが、意味を覚えずに文脈判断も何もないのです。ステップ2の文脈判断に進む過程として語呂早生を活用することに、なんのデメリットも有りません。単語学習のステップ1として語呂合わせを採用し、まず単語の幹となる「意味」に特化して長期記憶を作り、枝葉を増やしていく方法は、使える単語力を付ける上でも、理に適っているのです。

(2)歴史の語呂合わせ
塾や予備校の歴史科目担当教師は、ほぼ例外なく「歴史は流れで覚えろ!」と言います。皆さんも、このセリフは一度は聞いたことあるはずです。耳タコです(笑)

確かに、人類の歴史の方向を決定づけたポイントポイントを押さえることが有益であることは否定しません。流れで覚えることは理解して覚える事、つまり連結記憶の一種で、勿論効果的です。しかし、彼らは大切なことを二つ見失っています。

一つ目は、そもそも歴史に興味の無い人間にとっては、歴史の流れがわかっても全く感動しないし、なんとも思わないという事実です(笑)学校の歴史の教師や社会科の予備校講師は、ほぼ例外なく大学で歴史学を学んでいます。歴史マニアです。当然、中学高校の時から歴史が好きだったんでしょう。そんな彼らにとって、歴史を動かしたポイントを掴むことはさぞ感動的な出来事でしょう。しかし、我々は感動しないのです(笑)心を動かされない以上、結局、「ここが流れを変えたポイントなんだ」ということを、「頑張って暗記する」という作業を経なくてはなりません。感情が動かされない我々は流れ「で」覚えるのではなく、流れ「を」覚えるに過ぎないのです。流れを覚えるための方法が語呂合わせでも良いのではないでしょうか。

二つ目は、流れの理解と暗記事項の記憶は繋がらないものの方が多いということです。「免罪符の販売のような教会の腐敗した現状が、宗教改革に繋がった」という「流れ」を理解したところで、その改革者であるルターやカルバンであることは、流れとは関係なく記憶しなければならない事項だという事です。人名や地名には、流れも理屈も無いのです。予備校講師は、流れで覚えろと言いますが、このような人名地名、年号や事件名なんかの覚え方については、一切手を貸してくれません。「覚えろ」と言うだけです。しかし、私たちが歴史の勉強で最も苦労するのは、こう言った無味乾燥な知識を一つ一つ覚えることなのです。もう一度言います。人名や地名に流れも理屈も有りません。それを覚えるために語呂合わせを駆使することは、勉強の本質から外れるものではないのです。

流れ+語呂合わせ+感情記憶+人物相関、、、歴史は暗記テクニックを使える場面が非常に多いので、様々組み合わせて効率的な学習を心掛けましょう。

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